世界的に流行してしまった新型コロナウィルスの影響で、アルコール除菌などの消毒液が品薄状態になっています。
そこで、家庭でも簡単に作れるキッチンハイターを使った消毒液の作り方をご紹介します。
現時点で色々な媒体で家庭用キッチンハイターによる消毒液の作り方が紹介されていますが、行政のHPに載っているのは業務用の内容であり家庭用のものとは異なります。
今回、メーカーに問い合わせて正しい希釈方法を伺ったので、その作り方をご紹介します。
正しいキッチンハイター消毒液の作り方
動画でもご紹介しているので、よろしければそちらもご覧ください。5分程度の動画です。
厚労省のHPでは、次亜塩素酸ナトリウムが新型コロナの除菌に有効であると推奨されています。
この記事では家庭用キッチンハイター( 次亜塩素酸ナトリウム )を使用した推奨されている濃度0.05%での希釈方法で作り方をご紹介します。
また、今回ご紹介するキッチンハイター消毒液はあくまで「物」への消毒のみに使用してください。人への使用はできません。
必要な道具

キッチンハイター消毒液の作り方

それでは、詳しい作り方をご紹介します。
1.換気をする
まず、作る前に窓を開けるなど換気をしながら行ってください。
有毒ガスが発生するので、酸と混ぜて使用はしないでください。特にトイレ用洗剤などには酸性のものが多いので気を付けてください。

キッチンハイターは直接手など皮膚に触れると危険です。必ずゴム手袋などで手を保護して行ってください。

2.ペットボトルに水を入れる
500mlのペットボトルに水を入れます。
この後キッチンハイターを入れるので、満タンにせず余裕を持って入れてください。
3.キッチンハイターのキャップで計量する
キッチンハイターのキャップで約半分(12.5ml)まで注ぎ、水を入れたペットボトルに入れます。
ペットボトルに水を足して500mlに近づけて、混ぜたら完成。
ちなみにペットボトルのキャップでは約2杯強で12.5mlになります。※動画では2杯とありますが、2杯強が正しいです

この分量がメーカー推奨の希釈濃度です。希釈濃度に関しては後程詳しく記載しますので、そちらをご覧ください。
4.ペットボトルにラベルを貼る
最後に誤飲を防ぐため、ペットボトルにラベルを貼ります。
何も知らない家族などが万が一飲み込んでしまったら大変危険です。
飲み物でない事をラベルでアピールしておきます。
希釈液は時間とともに効果が減少していくので、その都度使いきりましょう。
キッチンハイター消毒液の濃度に関して
現時点で様々なメディアで希釈方法が紹介されていますが、そこではキッチンハイターの塩素濃度が6%であるという前提で説明されています。
しかし、花王の製品であるキッチンハイターは業務用と家庭用とがあり、業務用のキッチンハイターは塩素濃度が6%であるのに対し、家庭用のキッチンハイターは濃度が公表されていません。
そこで今回メーカーに問い合わせて次亜塩素酸ナトリウムの作り方と家庭用の濃度を質問した所、とても丁寧な 回答を頂きました。
家庭用のキッチンハイター濃度の公表がない理由は、 次亜塩素酸ナトリウムは長期の保管や保管場所などに左右 されて濃度が低下するため保証ができないそうです。 (濃度にかなり影響するため保管場所は高温を避け直接日 光の当たらない冷暗所へ)
そのために様々な保管条件を考慮した上で必要な濃度を保てるように、花王独自の希釈の目安でなら次亜塩素酸ナトリ ウム0.05%もしくは0.1%(厚労省の推奨) 消毒液を家庭用からも作れるとのことでした。
こちらの目安を基準にすると、業務用の方が塩素濃度が高い見積もりになります。
という事は、業務用と家庭用を同じ方法で希釈しても濃度が変わってきてしまいます。
今回はメーカー推奨の目安を元に、厚労省推奨の0.05%の濃度になるようキッチンハイター消毒液を作っています。
キッチンハイター消毒液の使い方
それでは、作った消毒液の使い方を紹介します。
1.用意した布に消毒液を染み込ませる

スプレーなどで直接除菌したい箇所に吹き付けるのではなく、必要な分を布にとって拭いていきます。
ドアの取っ手や水道の蛇口、照明のスイッチなど、よく触れる場所を拭いていきます。
折角外から帰って手を洗っても、触れる場所に菌が残っていては意味がありません。

表だけでなく、裏側も念入りに。
2.水ぶきする
キッチンハイター消毒液で拭いた場所は必ず水拭きします。
金属に使用する場合は、腐食する場合もあります。念入りに水拭きしておきましょう。
漂白剤なので衣類に使うと色落ちしてしまいます。気を付けてください。
使用時の注意点まとめ
いかがでしたでしょうか。アルコール消毒液が無くても、キッチンハイターで簡単に消毒液が作れます。
最後に、注意点をまとめておきます。
注意事項を守り、是非正しい量でしっかり除菌して、新型コロナ対策をしてください。